9月4日

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一週間ぶりの出港だった。
このところ、秋の気配が急速に進み、
北東風をメインに、時化が続くことが多い。
時化は勘弁だが、
この方角の風で出港できれば、
本命に出会うチャンスは高まる。

ところが、今日は、風は安定しておらず、
吹いたり止んだりと落ち着かなかった。
吹けば船が動き、止むと止まる。
方角も、南寄りだった。

満潮が午前7時だったので、
早朝から出港した。
下げの潮が動く二時間程度が勝負と見ていた。

ポイントに着くと、船は、1.1kmで流れていた。
ラインはバーチカルだった。
中の下くらいの条件だっただろうか。

同乗の弟子の浜ちゃんには、
40巻きを指示した。
トビウオの時期は、マダイの視線が上向いているので、
巻き数は増やした方がいい。

早速、船長の竿にいいアタリがあった。
キュイ、キュイと、短い糸出し。
ああ、これは、ジャッキー(ジャストキロ級の本命)だな。
と予想していると、その通りになった。
一週間ぶりの本命とのやり取りは、
妙に新鮮で、面白かった。



体長は48cm。
まだ、幼魚の名残の縦縞があった。
リリースすると瞬時に立ち去った。

しばらくして、浜ちゃんにコンタクト。
キュイーーン。キュイーーン。キュイーーン。
と、しつこいくらいに糸が出て行った。
大ダイかどうかを確かめる為に、
船長が竿を持って、重量を量ったが、
どうやら、中型らしい。
ドラグを緩め過ぎていたようだった。



56cmの中型マダイだった。
強引に手でブリ上げようとしたら、
鈎が外れて、海面を漂った。
浜ちゃんは必死になって、何とかつかみ上げた。
浮き袋が大きく膨らんでいたのが幸いしたのだった。
こういうことがあるから、
キロオーバーは、玉網ですくうのが賢明だ。
いい学習になっただろう。

つづけて、二度のアタリがあり、
良型のチダイがコンタクト。
船長にもチダイ。

しばらくすると、またもや、浜ちゃんの竿が曲がった。
キュイーーン。キュイーーン。
と、釣果音が聴こえて来た。
玉網に収まったのは、中型マダイだった。



これで、本命が船中、三尾。
チダイやイトヨリダイの良型もきて、
さすがは、満潮後の下げの時間帯だと、
予想していた通りになった。

午前九時を過ぎると、ぱったりとアタリが止まり、
納竿することに。
次に活性化するまでには、
長い時間待たなければならないだろう。

本命二尾の浜ちゃんも、
「満足です。」と言っていた。
彼が作る釣三丸スタンダードも完成の域に近付き、
よく釣れるようになったのである。




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