8月28日

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九日ぶりの出港となった。
暑さを避けて夜明け直後に船を出したが、
日が昇ると、めきめき温度が上がり、
二時間ほどで釣りをする気が無くなった。
風はほどほどに吹いていたが、
快晴からの直射が凄まじい。
ズボンに熱がこもって、あっちっち。

船流速度は、0.9から1.2kmと、
まずまずの条件だった。
水温は28℃と、これも悪くはない。
活性が高く、アタリがないなあと思っていると、
がつ、がつっと来る。
小型のイトヨリダイが三尾掛かった。

が、大物らしき魚は、食い渋っていて、
鈎になかなか乗らない。
プレコンタクトがひじょうに多かった。
魚との対話があれば、
そこそこ楽しい釣りとなるのだが、
鈎掛かりが小物ばかりだと、退屈だ。

久しぶりなので、一度くらいは、
釣果音を聴きたいなあと願っていると、
がつっと反応があり、
ギュイーーーーーン。と一気に糸が出た。
おおっ、これは大ダイかと喜んだ。
が、最初の走りだけだった。
竿を上げて重さを確かめると、軽かった。

それでも、まあ、50cm以上はあるだろうと、
しばらくぶりの、やり取りを愉しむことができた。



55cmの中型のオスだった。
オレンジマダイである。
マダイは色によって、パワーが違う。
一にピンク、二にオレンジ、三が黒っぽいもの。
これは、オレンジだったが、
最初の引きだけは、強烈だった。

この一尾で、モチベーションがすーっと下がった。
釣果音が聴けて、本命がネットインすれば、
短時間であっても、「もう、いいかな。」と思う。
それほど、日差しがきつかった。

暑さに耐えて、もうしばらく頑張ってみたが、
やはり、プレコンタクトばかりだった。

潮が次第に緩くなり、
いよいよ渋くなるだろうと予想し、
納竿することにした。

トビウオ漁が解禁となり、
ざっと、十組二十艘が島周りで操業していた。




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