7月24日

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南風が続いていた。
予報は4mとあったが、それほどでもなかった。
3mくらいか。
したがって、潮力と風力が拮抗していて、
ほとんどポイントが、0.0kmだった。

猛暑期の釣りは短時間で済ませたいものだ。
釣りをしないと、運動不足になるので、
暑くても凪であれば、
散歩がてらに出港するが、
長時間は、体調面を考えると難しい。
四時間以上散歩する人はいないだろう。

出船が続いているで、
「大ダイエルボー」をいたわることも考慮に入れる必要がある。
海の神はそれを知ってか知らずか、
このところ、中型しかお与えにならない。
心遣いに感謝するというか、
やや微妙な気持ちである。

本命一尾という課題は常に心のどこかにあって、
鯛ラバ小漁師は、ノルマ達成の為に船を出す。
一度でいいから強い引きを味わい、
コンタクト状況のデータを残したいと思っている。

港近くから、7回ほどの移動を重ねた。
だが、いずこも同じ秋の夕暮れ。
まったく船が動かないので、いささかうんざりした。

とうとう遠征になってしまい、
いつの間にか、隣の島の直前まで来てしまった。
ここは、その島に沿って潮が流れるので、
他のポイントよりは、潮通しが良いことが多い。

祈るような気持ちで、速度表示を眺めると、
0.7kmになっていた。
ないよりましな流れだった。

これには、本命がすぐに反応した。
ぐいっ、がつん、コンタクト!
キュイーーン。キュイーーン。
と、釣果音が聴こえてきた。

よし、やった。良型ならいいな。
ジャッキー。ではないだろう。
潮の抵抗が強いので、50cm級だろうか。
などと、サイズを色々想像しながらのやり取りが面白い。
緊張感はまるでないので、楽しんでいるだけ。

姿を見せてくれたのは、
思ったより小さ目の本命だった。



ちょうど50cmのメスの中型マダイ。
当然、リリースすべき魚だったが、
内蔵が派手に飛び出していて、再起不能。
丁寧に〆て、クーラーボックスへ仕舞った。

これにて、納竿。

今日も本命を釣らせてくれた、
島の海に感謝しながら、
心地良く船を走らせた。




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