7月20日

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無風で蒸し暑かったが、
幸いにも、薄曇りで、炎天下ではなく、
苦痛の釣りとはならなかった。

近場で釣れれば儲けものと、
一時間ほど粘ったが、ノーコンタクトだった。
満潮から時間が経っていて、
潮の動きが鈍かった。

今日は、明らかな低条件だった。
こういう時は、潮流銀座に頼ろうと、
大幅移動し、潮が良く通すエリアへ足を運んだ。

かろうじて0.7kmという時速で船が流れた。
始めの0.0kmよりはましなので、
他魚ぐらいはくるだろうとリトリーブしていると、
何と、さっそく、キュイーーン。が出た。
やったぜと喜びながら、やり取りをした。
この条件ではジャッキーでも掛かれば御の字だった。

ところが、浮いて来たのは、イトヨリダイ。
目を見張るくらい丸々と太っていた。
1kgはじゅうぶんあるだろう。
「で、でかい。」と驚いた。

その後は、エソ、カナトフグといった、
タイラバキラーのお出まし。
仕掛けを換えざるを得なかった。

底付近でガツッと来たので、
いい型の根魚かとよろこんでみたが、
潮が緩い時の定番魚であるホウボウだった。

やっぱりな。低条件ではこんなところだろう。
そろそろ三時間になろうとしているし、
今日は、本命は諦めて戻ろう。
そう思いながら、もうひと流しすることにした。

すると、底付近から追ってくる魚がいた。
ぐいっ。乗らない。ぐぐぐいっ。乗らない。
ぐぐぐーっ。乗った。コンタクト!
ギュイーーーン。が出た。
始めの内はちょっと焦るくらいラインが走った。
ギュイーーーン。ともう一度。
そして、キュイーーン。に変わりながら、
徐々に引きを弱めていった。



元気いっぱいのメスの準良型だった。
デッキが熱くなっていることを考慮して、
素早く記念撮影を終え、海へ戻すと、
しばらく浮いていたが、何事も無かったように、
棲家へ泳いで行った。

ふーっと安堵と満足のため息をついた。
低条件でも頑張れば、良型前後は釣れる可能性がある。
ただ、0.0kmでは、まるで駄目で、
わずかでも船が流れるエリアを探すことが、
決定的に重要である。



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