総勢三名にての出港。 この人数での釣りは、なかなか面白い。 普段は単独釣行で釣りを愉しんでいるが、
たまには、複数で鯛ラバをするのも変化があっていい。
三名共に、釣三丸スタンダードなので、 どのルアーに来るかは神のみぞ知るということ。
島の海の神は慈悲深いので、 特別な日であれば、 その者にもっとも多くの釣果を与える。
浜ちゃんにとっては、今日は特別の日だった。
だからだろうか、 本日最大の本命がコンタクトした。 キュイーーン。キュイーーン。と、 いい釣果音が聴こえていた。
にこにこ笑顔の玉網入れだった。 サイズは58cmの準良型。
島らしい、オレンジマダイだった。
アスタキサンチンたっぷりである。 沢山のカニを吐き出した。
それからは、もう一人のゲストの山ちゃんが、 47cmの中型ジャッキーと、
船長が同じく45cmジャストのジャッキー。 ぎりぎりだったが、三名共に本命を釣り上げた。
イトヨリダイが多く、お土産釣りができた。
良型のマゴチやホウボウもコンタクトした。
途中、大粒の雨が降ってきたり、 強風に悩まされて、潮ボケしたりと、
決していい条件とは言えなかったが、 三名での釣りで、和気藹々と楽しい時を過ごした。
圧巻は、浜ちゃんの最後に奏でた釣果音だった。
フォールの途中でいきなりの、ギュイーーーーーン。 これは大物に違いないと、玉網を取りに行こうとしたら、 「軽くなりました。」と残念なひと言。
三度のギュイーーーン。があったので、 これは、獲ったな。と思い込んでいた矢先のことだった。 三度の釣果音の後の鈎外れは、珍しい。
浜ちゃんも良い勉強になったことだろう。
近々、従弟(いとこ)と、実弟が、 釣三丸に乗船するそうだが、 それまでに大ダイを釣らなければ、
二人に先を越されるという、 プレッシャーがじわりじわりと高まってきたようだ。
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