7月12日

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実に、11日ぶりに出港。
大雨と雷が続いていたのだった。
梅雨末期はこのようになることが多いが、
今年は特別に凄かったようだ。

海が荒れる日もあって、
海底のマダイたちは、
釣三丸のタイラバを今や遅しと待っていた。

かな?

今日は、潮流の激しさといったら、
これまでで、経験したことのないような、
凄まじい勢いだった。
まさしく、激流。が続いていた。

南風が4mほどであったにもかかわらず、
なんと、その風に向かって船が流されていたのだった。
風を背にしてリトリーブするなんて。

始めの内は、浅場を転々としたが、
50m台の水深ですら、
20巻きの2回で潮ボケする始末。
とてもじゃあないが、釣りにならない。

普段は、0.0kmを避け、
少しでも船が流れるエリアを散策して回るのだが、
今日は、その正反対で、
少しでも船流速度が遅いポイントを探し歩いた。

だが、どこも2.0kmを超えていた。
島全体が、激流フィールドになったかのようだった。
こんなのあり得ない。

このところ、急激に表面海水温が上昇した。
おそらく、暖流が速度を増して、
島にやって来て、干満潮に加速度をつけていたのではないか。
そのように推測している。

厳しい条件だったが、
魚の活性も食いの状態も良く、
退屈することはなかったが、
釣り辛く、予想外でコンタクトしてくるので、
掛けても、何だか釣った気がしない。

始めに掛かった本命は、
オレンジ色ジャッキーだった。



メスだったが、まるで婚姻色のように、
腹の部分が黒かった。
この時期に、こういうメスも珍しい。
さっそく、お帰りいただいた。

次は、潮ボケしたので、
かなりの高速で回収していたら、
ガツン!ギュイーーーン。とコンタクト。
てっきりヒラゴだと思っていたら、
何と、準良型のマダイだった。
とにかく、元気が良かった。



体長は59cm。
このように美しいメスは、引きが強いので有名だ。
島の豊富なベイトに力づけられて、
産卵後、急速に回復したと思われる。
この舞姫も、竜宮城へお戻りいただいた。

今日は、近い将来の大ダイハンターになるであろう、
弟子の浜ちゃんが乗船していた。
彼には、三度、大物らしき本命がアタったが、
三度ともに鈎外れしてしまった。
一度は、鈎の鈍化によるもので、
二度は、単純な鈎外れのニアコンタクトだった。
このような厳しい条件下では、
鈎掛かりが、しっかりしたものにならないのである。

潮が良く動いていたので、
活性は高く、魚の食いも良かったが、
条件だけが厳しかったという希少な日だった。
こんな日はこれまでに覚えが無いので、
どのように対処すればよいかという、
方法が見つからなかった。
出船700回を超えても、
未体験なことは、頻発する。

海の変化は、毎日続き、
しかも、驚くような変化を提供してくれる。
だから、面白い。



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