6月9日

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ゲスト二名を乗せ、出港。
終日、南風が強く吹いていた。
潮ボケが多発しそうなので、浅場を丹念に探った。

今日は、イトヨリダイの良型がよくアタったが、
本命は、ぐっとは来るものの、
プレコンタクト止まりで、一度だけ、
ゲストにニアコンタクトがあったくらいだった。
条件は好くないが、渋くはなかったようだ。

いつかは来るだろうと、
やや深場に移動すると、大物らしき魚信があった。
ぐいっ。ぐいっ。とタイラバを追って来た。
掛かれ、掛かれと念じていると、
ぐいーん。コンタクト!
ギュイーーーーーン。と一度激しくギアの響きが起こった。
よし、来た。と慎重にやり取りをする。
ギュイーーーン。ギュイーーーン。
なかなかの大物らしかった。
潮の抵抗で重い、重い。
浮かせるまでに随分と時間がかかった。



70cmのメスの大ダイだった。
単独釣行ならもちろんリリースだが、
今日は、ゲストのお土産に持ち帰ってもらうことにした。
〆て血抜きをし、神経締めに。
美味しく味わうには、処理は早い方がいい。

ゲストの一人は、今日で、乗船五回目だが、
未だ、本命を釣り上げたことがない。
今日釣らねば、本命ボウズの釣三丸新記録となる。
そうはさせまいと、あちこち移動したが、
なかなか、彼の竿に乗ってくることはなかった。

あと一時間で、納竿となる。
その時だった。
「来ました!」と、うれしい声を聞いた。
キュイーーン。キュイーーン。
ドラグも、そこそこに働いていた。
よーっしゃ!でかした。

竿を置いて、カメラを構え、
玉網ですくう瞬間を待っていた。
「ついに、やりました。大物を釣り上げました。」
と、解説を加えながらビデオカメラを回した。



彼にとって、人生初の本命。
60cmの良型だった。
ゲストが釣って、船長が、
これほどうれしかったことはなかっただろう。

初本命、おめでとう!



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