きのうは、突風が吹き荒れ、 雨も良く降り、大時化だった。 冬の厳寒期を思い出し、身震いがした。 島に吹く風は、半端ない。
その余韻が残っていて、かなりのうねり。 強風注意報が出ていたが、 北西風だったので港前は穏やかで、 出港できない訳ではなかった。
当然、沖へは行けず、港近くのエリアでお茶を濁す。 ところが、条件が好かった。 条件ばかりでなく、魚族の活性が高く、
一投ごとに何らかのアクションがあって、 プレコンタクトが頻繁に発生していた。
プレコンタクトが多くても、
食いが渋いこともよくある話だが、 今日は、違っていた。 条件も食いも好かったのだ。 船は適度に流れ、インクラインで、潮ボケなし。
だったら、食わぬはずはない。
ぐいっ、ぐいっ、がつん。コンタクト! 大物らしく、始めはタイラバをなめていて、
首振りのみで鈎を外そうとしていた。 大ダイにはよくあること。 くるぞ、くるぞと思っていたら、来た。
ギュイーーーーーン。
やっぱりな。これは大ダイだろうと、 ていねいにポインピングをしながら、 釣果音には指ブレーキで対処しつつ、 魚体を海面に向かわせた。
体長68cmのオスの準大ダイだった。 これは、お土産にすることにした。
これは、また来るな。と思っていたら、
がつ、がつっ、がつん。コンタクト! キュイ、キュイと僅かに糸が出ていた。 キロ級かなと予想していると、キュイーーン。が出た。
キュイーーン。キュイーーン。とよく引いた。 先ほどのより重かったが、引きは弱い。 産卵に疲れたメスの大ダイだろうと思った。
予想通りのメスが姿を見せた。
またしても、69cmの準大ダイ。 産卵をすっかり終わらせたかのように、腹ぺちゃだった。 天然生簀に放流となった。
7月にもなれば、体力が回復し、 メスの大物らしい素晴らしい引きをしてくれるだろう。
風は収まる様子はなく、うねりの中の作業で、
足腰が疲労していた。 わずか、一時間の釣行だったが、 準大ダイ連発に気を良くしての帰港となった。
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