5月29日

コメント

別荘にて、青年ゲストに、
釣三丸鯛ラバ釣法の講義をしたのち、
午前10時の遅い船出しとなった。
鯛ラバ釣法の実践編である。
実習時間は3時間。
いい実釣ができることを願っていた。

南西の風が強く、潮ボケが早かった。
20巻きリトリーブを5回すると、着底不能。
あまり条件としては良くなかった。
鯛玉にかかる潮の抵抗がかなり強かった。

時合いは二度やって来た。
一度目は、船長にジャッキーがコンタクト!
巻き取るのに時間が掛かったのは、
潮重りが強かったから。
47cmの美しいメスが姿を見せた。



アスタキサンチン色のマダイだった。

次にゲストに強烈なアタリ。
「巻けません。」と言っている内に、
リーダー切れとなった。
巨マサだったにちがいない。

二度目の時合いは、終盤にやって来た。
まずは、船長の竿に二回ほどプレコンタクトがあり、
「これは、釣れるよ。」と告げると、
ゲストの竿が大きく曲がり、
ギュイーーーン。ギュイーーーン。
と、慌てる程の釣果音が響いた。
「よし、大ダイだ。」と確信した。

船長は自分の竿を回収し、
やり取りを見守ることにした。
と、「あれ?軽くなりました。」
と、残念なひと言。

回収してみると、鈎が1本すっぽ抜けて、
タイラバ本体もパイプからすり抜けて、
跡形もなく消えていた。

大マサに、大ダイ。
大物を二尾逃して、釣法講座の実践編は終了した。
ゲストは、いい勉強になったと言った。
仕掛け作りにも気合いが入ることだろう。

船長も、過去何度も同じような苦い思いを繰り返しつつ、
釣三丸鯛ラバ釣法を確立していったのである。

次回は、無事フィニッシュすることを願って、
美しい島の海をあとにした。



inserted by FC2 system