本日も、ベタ凪。 島が、湖の上に浮いているようだ。 風は無くとも、中潮になったので、 いい動きをしてくれるだろうと期待した。
昨日のポイントへ二匹目のドジョウならぬ、 大ダイをねらいに行った。 期待に反して、今日も0.0kmばかりだった。
GPS上の現在地点を見ていると、 ごくわずかだが、動いているには動いている。 海上では静止することはない。
0.1km未満の場合、GPSが捉えられないのだろう。
昨日は、それでも大ダイがコンタクトした。 わずかに糸がインクラインになった直後だった。
今日もそうならないかなと願っていると、 同じように、糸が斜めに入っていくようになった。 とても大ダイ流れなどといった代物ではないが、
大ダイが、食ってきた。
がつっ。離した。追って来た。ががーっ。コンタクト! ぐいっ、ぐいっ。ぐいーん。 なんだ。糸が出ないじゃないか。
重量感はたっぷりとあるというのに。
そのままリーリングしていると、 ギュイーーーン。が出た。
ギュイーーーン。・・・ギュイーーーン。・・・ギュイーーーン。 ほら、やっぱり大ダイだったじゃないか。 この時期の大ダイは産卵期を過ぎて、
身軽になっている為か、力はやや弱いが、 粘り強さがあるので、最後まで油断ならない。 キュイーーン。キュイーーン。と上層まで引いた。
72cmのオスだった。
スリムな体型は、どこぞの船の船長のようだった。 疲れていた様子だったが、元気に泳ぎ去った。
早々と今日も大ダイを釣り上げたのは幸運だった。
三日連続というのは、うれしいものだ。 大ダイ流れのような好条件でなくても、 大物がタイラバを追うのは、 体力の回復を早めたいからである。
産卵のいとなみは、それほど体力を消耗するようだ。
それからは、ぱったりだった。 プレコンタクトも無い。
小規模移動で一時間ほど粘ったが、 昨日のように、ヒラゴが来ることはなかった。
そこで、大幅移動を敢行した。
リリースデーの課題は、本命二尾なのだ。
潮がもっともよく動くエリアのひとつに移動した。 案の定、よく動いていた。
風が無いので、船は安定しないので、 釣りづらいのだが、1.6km平均と、 思わず垂涎してしまうような、おいしい速さで流れていた。
やはり、来た。キュイーーン。と二度わずかな釣果音で、 ジャッキー(1kgサイズの本命)が顔を見せてくれた。
うーん、ジャッキーじゃなあ。
もう一尾、追加しよう。 幸い、好い潮が流れている。 掛からないはずはない。
がつん。ぐい、ぐいっ。コンタクト! ギュイーーーン。
ほうら、来た。 あれえ、また、大ダイか。と思ったが、 最初の本命よりやや引きは弱かった。
65cmの良型だった。
美しいパールピンクのメス。 玉網で掬う前に、動画撮影をした。 そのくらいきれいな姿だったのだ。
今日は、これで、
釣果音の電源を切った。
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