5月20日

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八日連続の出港となった。
前回の五時間以上もの長時間釣行は、潮ボケに悩まされ、
意地の準本命獲得で、かなりの疲労感があった。
できれば、二、三時間の釣行で済ませたい。

まずは、港近くで様子を見ることに。
船は、1.2kmで流れていた。
以前、中型の入れ食いがあったのを思い出した。
そうはならないだろうなと思っていると、
その通りで、他魚さえも掛からない。

今日も南風だったので、潮ボケを覚悟していたが、
港前では、大丈夫だったので、やや沖へ出た。
流れる方向を指し示すラインは、旨い具合に沖へ走っていた。

底の方でアタリがあった。
キュイーーン。キュイーーン。と、
良型のような勢いのある引きだった。
慎重に糸を手繰り寄せると、
予想よりずっと小さなサイズの本命が上がって来た。



ジャストキロ級のオスのマダイだった。
オスのジャッキーは久しぶり。
ぷりぷりとした体で、
いかにもお刺身向きだったので、
〆てキープすることにした。
これほど黒ければ、メスということはない。

しばらく、放浪流しをしていると、船は更に沖へ向かっていた。
コンタクトは無く、やや退屈な時間だったので、
冬から春にかけて、
大物やヒラマサがよく掛かったポイントへ移動した。

かなりの深場だったが、
今日の南風は弱く、錘の着底に手間取ることはなかった。
がつんとタイラバがひったくられて、マハタが掛かった。
続けてアオハタが二尾、ニアコンタクトもあった。
根魚の入れ食いに遭遇したようだった。

普通、根魚というと、底付近で掛かるのだが、
今日のは、20巻きしても食ってきた。
三尾共に、15巻き前後でコンタクトしたのだった。
型は、キロ級には遠かったが、
面白い現象に、こういうこともあるんだなと感心していた。
すべて、リリース成功。

近くに、大ダイポイントがあったので、
そこへ流れるように、船を立て直した。

すると、がつん、ぐいん。コンタクト!
ギュイーーーン。が出た。
確か、三度の釣果音があったように思う。
指ブレーキをかけながら、大物をあしらいつつ、
少しずつ浮かせていった。
ギュイーーーン。ギュイーーーン。と、
中層まで強い引きだったので、
ヒラマサではないかと思ったくらいパワーがあった。
たぶん、メスだろうなと直感した。



色も体型も文句なしのメスが姿を現した。
産卵は終了に近いというのに、ぷりぷりしている。
マダイのミス・ニッポンといえるような美しさだった。
もう少し眺めていたかったが、弱ってはいけないと、
尾をつかんで、海面に置くと、
バシッと水しぶきをもらった。

この時点で二時間が経過していた。
そのあとは、風が止み、ベタ凪状態となった。
近くを転々とするも、0.0kmのまま。
根魚すらもタイラバに見向きもしなくなった。

一時間をサイトシーイングでのんびりと過ごしつつ、
状況が変化するのを待ったが、それはかなわなかった。

本日は、三時間の適度な釣行となった。
では、お刺身づくりをすることにしよう。



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