八日連続の出港となった。 前回の五時間以上もの長時間釣行は、潮ボケに悩まされ、 意地の準本命獲得で、かなりの疲労感があった。
できれば、二、三時間の釣行で済ませたい。
まずは、港近くで様子を見ることに。 船は、1.2kmで流れていた。
以前、中型の入れ食いがあったのを思い出した。 そうはならないだろうなと思っていると、 その通りで、他魚さえも掛からない。
今日も南風だったので、潮ボケを覚悟していたが、 港前では、大丈夫だったので、やや沖へ出た。 流れる方向を指し示すラインは、旨い具合に沖へ走っていた。
底の方でアタリがあった。 キュイーーン。キュイーーン。と、 良型のような勢いのある引きだった。 慎重に糸を手繰り寄せると、
予想よりずっと小さなサイズの本命が上がって来た。
ジャストキロ級のオスのマダイだった。
オスのジャッキーは久しぶり。
ぷりぷりとした体で、 いかにもお刺身向きだったので、 〆てキープすることにした。 これほど黒ければ、メスということはない。
しばらく、放浪流しをしていると、船は更に沖へ向かっていた。 コンタクトは無く、やや退屈な時間だったので、 冬から春にかけて、
大物やヒラマサがよく掛かったポイントへ移動した。
かなりの深場だったが、 今日の南風は弱く、錘の着底に手間取ることはなかった。
がつんとタイラバがひったくられて、マハタが掛かった。 続けてアオハタが二尾、ニアコンタクトもあった。 根魚の入れ食いに遭遇したようだった。
普通、根魚というと、底付近で掛かるのだが、 今日のは、20巻きしても食ってきた。 三尾共に、15巻き前後でコンタクトしたのだった。
型は、キロ級には遠かったが、 面白い現象に、こういうこともあるんだなと感心していた。 すべて、リリース成功。
近くに、大ダイポイントがあったので、
そこへ流れるように、船を立て直した。
すると、がつん、ぐいん。コンタクト! ギュイーーーン。が出た。 確か、三度の釣果音があったように思う。
指ブレーキをかけながら、大物をあしらいつつ、 少しずつ浮かせていった。 ギュイーーーン。ギュイーーーン。と、 中層まで強い引きだったので、
ヒラマサではないかと思ったくらいパワーがあった。 たぶん、メスだろうなと直感した。
色も体型も文句なしのメスが姿を現した。
産卵は終了に近いというのに、ぷりぷりしている。 マダイのミス・ニッポンといえるような美しさだった。 もう少し眺めていたかったが、弱ってはいけないと、
尾をつかんで、海面に置くと、 バシッと水しぶきをもらった。
この時点で二時間が経過していた。 そのあとは、風が止み、ベタ凪状態となった。
近くを転々とするも、0.0kmのまま。 根魚すらもタイラバに見向きもしなくなった。
一時間をサイトシーイングでのんびりと過ごしつつ、
状況が変化するのを待ったが、それはかなわなかった。
本日は、三時間の適度な釣行となった。 では、お刺身づくりをすることにしよう。
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