本日もゲスト釣行だった。 条件は前日とほぼ同じで、 大物がコンタクトするような流れではなかった。
1.1km前後でゆっくりと船が動いていた。 このところ、チダイがよく掛かる。 小型マダイやイトヨリダイも掛かり、 小物釣りの様相を呈してきた。
条件はよくないが、 何んとか中型でもコンタクトしないものかと願っていると、 幸いにも、ゲストの竿が曲がった。
キュイ、キュイと数回、短めに糸が出た。 引きを楽しんでいるゲストに笑みが浮かんだ。
前回と同サイズの中型マダイだった。
体長は51cm。 ともあれ、本命のコンタクトにほっとひと息。 ゲストはうれしそうに、マダイを眺めていた。
しばらくすると、船長の竿が曲がる。 キュイーーン。と釣果音が出た。 おおっ、これは良型かとよろこんだ。
だが、釣果音は、この一度のみだった。 あとは、重さで竿が曲がったまま魚が上がって来た。 その正体は、なんと、超高級魚のマハタだった。
この辺りでは、タカバといって、
ハタの仲間ではもっとも美味な魚である。 切り身を照り焼きにして、ご飯に載せれば、 「タカバ丼」という極旨レシピとなるのだ。
正直、こればかりは、 本命が掛かるよりうれしい。 そういう魚のひとつである。
主な釣果は、ゲストの50cm級マダイと、
船長のキロ級マハタの二尾だったが、 退屈することなく、他魚も掛かり、 条件が芳しくない割には、 良い釣りとなったと言えるだろう。
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