凪ではあったが、南寄りの風がよく吹いていた。 この風はあまり良くない。 前回に引き続き、入れ食いを期待したが、 船の流れる方角が違った。
港近くをリトリーブして回ることにした。 オールリリースデーだったので、 無理して沖へ行く必要はないなと思ったからである。
ひと流し目。さっそくアタリがあった。 一、二度、短く糸が出された。 型は小さいが、早めのアタリはよろこばしい。
小気味よい引きと共に、
中型の本命が姿を見せてくれた。
体長は50cmちょうどのオスだった。 このサイズはオスでもリリースする。 キープなら55cmは超えて欲しい。
始動点に戻し、船を流したが、 二度目の流しはノーコンタクト。 三度目で、同じようなアタリがあり、 またもや、中型のマダイがコンタクトした。
今度はメス。元気よく海へ戻って行った。 本命が早々と二尾コンタクトしたので、 今日も、好釣果かと期待したが、
その後は、とんとアタリは無かった。
わずかに、二度、三度、プレコンタクトはあった。 残念ながら、低活性であることを理解した。
先程の二尾は、干潮後のいい潮が動いてのことだった。
あまりの渋さに耐えかねて、 沖へと船を走らせ、このところの好ポイントにフォールした。
ところが、ここでも低活性は続き、 かろうじて、小型マダイが一尾とチダイ一尾の、 顔を拝んだのみで終わった。
前回に続き、連続の高活性を期待したが、 肩透かしを食らったような結果となった。 春らしい海で、良く晴れて気持ちが良かったのが、
せめてもの救いだった。
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