月22日

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北北東の風が強かった。
沖のポイントへ行けぬこともなかったので、
このところの定番となっているエリアへと向かった。
全く同じポイントを何度も流していると、
スレてしまうことが多いのだが、
このエリアには、数多くのポイントがあり、
例え、多くのマダイをリリースしたとしても、大丈夫だ。

二つの瀬戸から流れてくる潮がぶつかるので、
海底の起伏は、10m程度だが、
潮の変化がたびたびあって、マダイの食い気を促す。
オールリリースデーなので、
三時間ほどで、3点という釣果ポイントを稼げば、
納竿にするつもりだった。

点数について説明してみよう。
中型1点(準良型2点)、良型3点(準大型4点)、大型5点。
ヒラゴ(80cm未満)3点、ヒラマサ(80cm以上)5点。
45cm以上の根魚やシマアジ、ネリゴ(カンパチの幼魚)3点。
という基準で、点数化して、
ゲームのように、釣りを楽しむのも面白い。

3点を、単独釣行の課題にしている。
3点未満では、体調や天候を考慮して、
延長することもある。
いい釣果音を一度でも聴くことができれば、満足ではある。

ゲスト乗船では、同じく、
3点以上を取ってもらうことが目標となる。

始めのうちは、とんとアタリがなかった。
一時間ほどして、マダイのプレコンタクトがあった。
これは、ニアコンタクトに近いくらい、
微妙なアタリで、一度、二度追って来ては、
ぐいぐいとタイラバを咥えた。
三度目に、ドラグが音を出しそうなくらい引っ張ったが、
鈎が外れてしまった。

その、三十分後に、ギュイーーーン。があった。
よし、来たっ!とよろこんだのも束の間、
またもや鈎が外れてしまった。
大変残念なニアコンタクトだった。
やはり、今日も渋いようだった。

風が強く、潮はあまり動いていなかったので、
典型的な、風流れだった。糸はインクライン。
こういう時は、釣れそうでいて、なかなか釣れない。
船が動かないよりずっといいのだが。

プレとニアのコンタクトが続けてあったので、
今度こそはと、気合が入った。
既に、二時間半が経っていた。
何とか三時間くらいでコンタクトといきたいものだ。
今日は、真冬のように風が強くて冷たいので、
どうしても、疲労感が増す。

と、その時、フォールの途中で、
スプールの回転がするするっと速くなった。
フォールでのコンタクトにしては遅いが、
明らかに通常のフォールの回転とは違っていた。

すぐに、ハンドルを回すと、
ギュイーーーン。ギュイーーーン。ギュイーーーン。
と、待望の釣果音が響いた。
始めはヒラマサかと思ったが、
しばらくすると、キュイーーン。ほどの音に低下した。
前回の大ダイほどではなかったので、
良型だろうと、引きを楽しむようになった。
大ダイなら最後まで緊張感が続いたことだろう。



体長66cmのみごとに美しいメスの良型だった。
ベイトをたらふく食べているのか、
堂々とした体格をしていた。
記念撮影をして、海へ入れてやると、
女王のような風格で、ゆっくりと海底へ泳ぎ去って行った。

この時ちょうど、三時間が経過していた。
もう少しやろうかなと思わないでもなかったが、
かなりの寒さが堪えていたので、納竿することにした。
前回は、ゲストがいたので、延長して、
大ダイがコンタクトしたのだが、
単独釣行では、三、四時間で充分だ。
課題の3点になったということもある。

結局、コンタクトは、この良型のみだった。
他魚は全く鈎掛かりしなかった。
低活性はいつまで続くのだろうか。
水温上昇が待たれる。



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