月17日

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ゲスト2名を迎えての出船だった。
心配なのは、低水温。今日は、それだった。
それでも船が良く流れていれば、釣れるはずだった。
だが、その願いも虚しく、船は流れない。

朝、一番。この日最も良く船が流れた。
船流速度は、1.1km。
初乗船ゲストに、ファーストリトリーブでコンタクトした。
キュイーーン。と糸が出て行った。
少なくとも50cm級くらいはありそうだった。
ビギナーではなかったが、鯛ラバ経験はあまり無いそうだ。
遊漁船では、スロージギングをよくするということだった。
無事、魚は海面に浮かび上がった。
54cmの中型だったが、初コンタクトということで、
記念撮影をした。



ブルーの斑点がきれいなメスのマダイだった。
ゲストの場合、メスでも一尾ならキープということにして、
マダイの資源保護に協力してもらっている。
オスや他魚は、その限りではない。
船長が、活け締め、血抜き、神経締めをした。

それから、長い間、船流速度は0.0kmが主体だった。
これでは釣れるはずもなく、
転々と、めぼしいポイント巡りを強いられた。
レンコダイやアオハタがポツリポツリとコンタクトするのみ。

昼前に、潮の抵抗がタイラバに加わった。
すると、すかさず、船長にアタリがあった。
キュイーーン。キュイーーン。と、
良型のような引きがあった。
慎重に糸を巻き取りながら、魚体を浮かせる。



サイズは、一尾目よりやや大きい、
56cmの中型だった。性別は、オス。
これは、もう一人のゲストへのお土産となった。

それからというもの、まるで船が流れず、
渋いのなんのって。
プレコンタクトが二度あったが、
鈎に乗ることはなかった。
とにかく、0.0kmでは、活性の上がりようがない。

六時間もの釣行も、不満足の内に終わり、
最後に、小型のイトヨリダイを二尾釣り上げて、
ため息まじりの納竿となってしまった。

もし、単独釣行なら、
二時間半で釣り上げた本命のみで、
午後になる前に帰港していただろう。

粘りに粘ったが、海の神は微笑んでくれなかった。
初乗船ゲストに早々と本命がコンタクトしたので、
いい釣りができるかと思ったのだが、
そうは問屋が卸してくれなかった。

このところ、もっとも良く釣れていたポイント近くで、
籠網船が、轟々とエンジンを吹かし続けていたことも、
敗因の大きな理由でもあったが、こればかりは、致し方ない。
本命ボウズだったゲストには、
もう一度、リカバリーに来てもらおう。
魚影は濃く、魚探には、あふれるほどの、
魚たちが映っていたのは確かである。



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