タイラバ研究の面白さ

皆さんは、もう私のスタンスはお分かりかと思います。
まずは、釣りそのものを楽しむこと。
次に、釣果をデータ化し、
タイラバの実証研究をすること。
三番目に、鮮魚を味合うことです。

タイラバは、他の釣りと違って、
多くの技は要りません。
釣果の多くは、自然条件と操船に左右されます。
自然条件というのは致し方の無いものですから、
タイラバでよく釣る人は、操船がうまいということでしょう。
いいポイントで、いい流し方をする。

あとは、鈎に気を付けることと、
ロッドとリールですかね。
ティップの柔らかいロッドを使わないと
ヒット率が恐ろしく下がることは何度も実証しましたし、
大ダイを掛けたら、
リールのドラグ機能が決定的なことも数多く実感してきました。
性能が悪いリールを使っていると、よくバラシます。

その他いろいろと留意点がありますが、
すべて釣三丸流タイラバ釣法で明かしています。

データ化すると、いろいろな発見があります。
釣りを楽しんでいるだけよりずっと面白い。
性格的に研究肌なので、
タイラバなら釣法研究しやすいなと、
直感しまして、始めた訳です。

他の人の釣果にはまったく関心がありません。
釣り人は往々にして誇張が多いですし、
口コミ情報は、データにはならない。
自分で確かめたデータでないと、駄目なのです。

釣果を尋ねられるのも好きではありません。
人よりたくさん釣ろうとか、
釣友より大きな魚を釣ろうなどといった、
競争的な釣りは、研究にとっては無意味なのです。
釣果はあくまでデータであって、
タイラバ研究の基本となっているものです。
欲望や邪念を取り除き、
自然体でタイラバをしなければ、
いいデータが取れないと思っています。

ボウズならボウズでも構いません。
ボウズもりっぱなデータになります。
例えば、2月にはボウズが6回ありましたが、
3月はゼロでした。
そのことから、産卵期前後は確かに、
釣果が上がることを確かめることができました。
産卵期だからなのか、
海水温が上がったからなのか、
どちらの要因の方が大きいかは分かりませんが・・・。

楽しみながら研究するのが基本的スタンスです。
だから、必要以上のキープはしない。
マダイを食べるのも大好きなので、
ほとんど毎晩料理に使っています。
それでも、三月のキロオーバー31枚の内、
キープは確か、6枚だったと記憶しています。
マダイは切り身がたくさん取れますから、
そのくらいで十分なのです。

そのような、基本的スタンスを可能にしてくれるもの。
それは何と言っても、
この島がさまざまな意味において、
「楽園」だということですね。
つくづく、感謝しています。



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