たんぱく質

島にいてひとり暮らしをしていると、
やはり心配なのは健康です。
今までに三度、激痛に襲われ、
病院に駆け込んだことがありますので、
ここでそういう目に遭ったら大変だと思います。
緊急事態は夜中が多い。
自宅なら家族がいますが、
ここは、誰もいません。
いよいよとなれば、１１９番なのでしょうけど。

食生活がもっとも大事で、
歳を取ると、とくに不足するのはたんぱく質。
十分に摂らないと、筋肉が減りますから、
大型マダイが掛かったときに苦労するでしょう。
足腰の筋肉は特に大事で、
これが減ると、骨を守れずに、
骨折しやすくなりますし、
揺れる船のデッキで、踏ん張っていられない。
何より困ることです。

魚はとても良いたんぱく源です。
良質のコラーゲンもたっぷりですから、
骨の素材としても使われます。
不飽和脂肪酸で、低温下でも固まることはありません。
高血圧の原因にはならないということ。

活けじめの鮮魚が食べられるというのが、
釣りの大きな魅力です。
港で切り身にして冷凍保存しても、
長い間、美味しく食べることができます。
せっかくのたんぱく質も、
不味（まず）かったら消化吸収がわるくなりますので、
美味（うま）い魚を食べると、
しっかり体内に取り込まれます。

島で暮らすようになって、
毎日、魚を欠かさず食べるようになりました。
これも、人生お初です。
一日少なくとも２００ｇは料理に使っているでしょう。
しかも、その魚が飛びっきりうまい。
島に来て初めて、
魚のうまさ、よさが分かったような気がします。

釣りをとことんやって、
魚をとことん食べて、
それで、ようやく、釣りのおもしろさ、たのしさが、
理解できるようです。

まだまだ、これからです。