マイボート・フィッシング

マイボートで釣りをするようになって、
もう、他の釣りはできないだろうなと思っています。
防波堤から瀬渡し船で磯へ、
磯から遊漁船へと
私の釣りのスタイルは変遷を重ねてきました。

遊漁船に乗り始めたのは16年前です。
以来、ずいぶんと楽しませてもらっていたのですが、
自分が操船することはないだろうなと思っていました。

ところが、ひょんなことから、
経緯(いきさつ)は省略しますが、
自分の船を持つことになりました。

いざ、乗ってみて感じたことは、
こりゃ、大人の玩具(おもちゃ)だな、ということです。
それも、とびっきりおもしろい玩具。
私の船が小さいということもありますが、
とにかく、操船しているだけで楽しいのです。
価格は、ちょっといい車が買えるほどで、
車買うくらいなら、
ボートのほうがはるかにいいと思いました。

海の上は、危険がいっぱいだと言われていましたが、
実際に操縦してみると、
車の方がずっと危険だなと感じました。
港から遠くても三十分程度しか走らないということもありますが、
顔面蒼白となったのは、二度しかありません。
いずれも、潮波(あるいは、瀬波)といって、
潮が瀬にぶち当たってできる波のことで、
その大波のために、
舵が効かなくなった時のことでした。
それ以外は、覚えがありません。

エンジンの故障がいちばんの心配です。
海の上でトラブルがあれば、
即、遭難ですからねえ。これだけは、怖いですよ。
愛艇は、新艇で、エンジンは定評があるものを、
載せていますので、当分は大丈夫でしょう。
それでも、丸二日、間があいたら、三日目には、
清掃を兼ねて、アイドリングをしに港へ行きます。
パイロットウォーターが、
勢い良く出ているのを確かめて、
デッキの掃除をしている間、エンジンを動かしています。
港の釣り仲間からは、
ちょっと気にし過ぎと笑われていますが・・・。

ひとりで釣りをしていると、
いろいろな実験ができます。
釣りそのものを楽しみ、
美味しい鮮魚を味わうのがいちばんの目的ですが、
タイラバの研究も、私の楽しみとなっています。
釣れなくてもいいと、
あちこち移動してポイントを探ったり、
いろいろな流し方をしたり、
タイラバの色を変える、錘を変える、
竿を変えるというような実験をしながら、
釣りを楽しんでいます。

タイラバをしながら、
私は、常に海中の様子と、
マダイの行動をイメージしています。
ひとりだと、脳は、それに集中しているので、
「タイラバ・マジック」をじっくりと、
解明していくことにつながります。

釣りの研究は、
9割が実釣で、残りの1割が、
その実釣体験を元に理論を組み立てる作業です。
はじめに実釣ありき。ですね。
実際に魚をヒットさせないことには、絵に書いた餅です。

しかし、時化で長い間(最長6日間というのがありました)、
沖に出れないときは、
もんもんとした日々が続きます。
島に吹き付ける強風にはどうあがいても勝てませんね。(笑)



画像は、愛艇のコンソール周りの様子です。
フロントもリアも十分なスペースがあり、
実に釣りやすい船です。



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