マダイとイトヨリダイ

島周りにはマダイがかなり多く棲息しているようです。
私がこの島を楽園として選んだ最大の理由がこれです。
タイラバでマダイを釣ることですね。
マダイがこの島でほとんど釣れなかったとしたら、
100%来なかったでしょう。

年齢を考えると、ジギングは好きですが、
ジギング主体というのは、ちょっと厳しい。
ゆったりとした釣りをしたい。
そういうことで、タイラバをメインにしようと思っていました。

タイラバですから、マダイが釣れないことには、・・・。
そんなこんなで、この島に決めたという訳です。
結果オーライでした。
秋、冬の出港回数が極端に減ること以外は、
ほとんど不満はありませんから。

島に来て、食生活が大きく変わりました。
とにかく、よく魚を食べるようになったということです。
魚体質になってしまい、肉を食べようと思わないのです。
それくらい、毎日のように魚を食べています。
もちろん、自ら釣った魚です。

主なものは、マダイとイトヨリダイですね。
マダイは2〜3kgのオスを港でさばいて
切り身のみを持ち帰ります。
イトヨリダイは、大きな魚ではありませんが、
たいへん切り身にしやすいので、気に入っています。
味もいいですねえ。
マダイに勝るとも劣らないと思います。

両者は全く別の種類ですが、
きれいな赤い魚という点は似ています。
イトヨリダイを釣り上げると、
よく蟹(カニ)を吐き出します。
マダイと同じように、
蟹や海老(えび)を好んで食べているようです。
ご存知のように、海老や蟹には、
赤色色素のアスタキサンチンが多く含まれています。
マダイもイトヨリダイもそれらを食べて、
自らの色を赤くしています。

船の上では二者ともに負けず劣らずきれいな魚で、
かなり目立ちますが、
海中では、赤という色はもっとも識別しにくい色となります。
意外にも、海の中では赤は保護色だったんですね。

さて、食味ですが、
どちらも文句なく美味しいと思います。
イトヨリダイのほうが、やや身が柔らかくて、
赤みがかっているでしょうか。
マダイと同じく、たいへん上品であっさりしていて、
しかも旨味がたっぷりあるという、
まあ、魚好きにはたまらない魚です。
漁獲量が減っているので、もはや高級魚です。

二種の魚を使って調理することがほとんどで、
以前使っていて、とても気に入っていたダシ。
顆粒のイリコダシなんですが、
それを全く使わなくなりました。
魚のダシというのは、骨や頭などの、
いわゆるアラから出るのだろうと思っていました。
ところが、皮付きの切り身を使っていると、
そこからもしっかりダシが取れることが実感されました。
しかも、いい味なんですよね。
マダイもイトヨリダイも、
身や皮から旨味が出るんだなあと、
感心しています。

以前遊漁船に乗っているころは、
ジギング主体でしたので、
ヒラマサやブリが多かったのですが、
たくさん釣っても、
毎日は食べれなかったですね。
刺身がいいのでしょうけど、
加熱して調理した魚の方が好きなのです。
サイズが大きいこともあって、
いつも食べていると、食傷気味になっていました。
匂いもちょっと生臭い。
そういう意味でも、ジギングではなく、
タイラバでよかったと思っています。

マダイとイトヨリダイは、飽きませんね。
主なタンパク源となっていまして、
私の細胞のほとんどは、
マダイタンパクとイトヨリタンパクです。
そういえば、このごろ、皮膚が赤くなりました。(笑)
余談ですが、私はアルコールはまるで駄目です。
まったくのカフェイン党で、珈琲が大好きときています。

そういう訳で、
様々なレシピを開発しつつ、
マダイとイトヨリダイを美味しく、
とことん味わい尽くそうかと思っています。



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