タイラバ研究の終了

今年の8月で釣三丸就航四周年を迎えた。
と、同時に、タイラバ研究は終わったと思っている。
つまり、販売されている部品が無くならない限りにおいて、
仕掛けを変更することはないということだ。

慎重に慎重にやってきたので、
500回以上の出船を費やしてしまったが、
今使っている仕掛けには自信を持っているので、
現在使っているタイラバを使えば、
いつでも、満足のいく釣果が出るようになった。

錘の重さや形状に始まり、
ネクタイの色や長さ、スカートの種類や数、
あるいは、鈎の太さや長さ、向きに至るまで、
細部に渡って研究を積み重ねてきた。

そして、ようやく、
「釣三丸スタンダード」なるものを創り上げた。
我ながら、大変シンプルで、
経費の掛からないものに仕上がったと思う。

タイラバ本体のみならず、
タックルや、ライン、リーダーなど、
鯛ラバで使用する釣り具は、
この先、変わることはないだろう。

鯛ラバの研究は、大きく二つあって、
一つは、仕掛けや道具類について。
もう一つは、操船である。

操船というのは、
簡単に言えば、どこからどこへ船を流すかということ。
風向や風速、潮の大きさや、
潮位による潮の流れ方の向きや、変化の大きさ。
あるいは、潮の濁り具合。
更には、海底の起伏や瀬、漁礁の有る無し。
魚が通る道筋(魚道)など、
操船に関する自然情報は、多方面に渡る。

これらをすべて組み合わせると、
おそらく無限にあると思う。
一日としてまったく同じ日はないのだ。
日によってどころか、時間、いや分単位で変わってしまう。
それらを、マダイが釣れたという事実を、
丁寧に検証しながら、
ある程度予想できるレベルに引き上げていく。

自然の組み合わせは無限だが、
何らかの法則、定理、定石に近いようなものが、
どこかに存在しているのではないか。
これまでの経験を分析していると、
実際にそれがあるような気がしてならない。

このポイントでは、このような船の流れの時に、
高い確率で本命がヒットする。
実は、そのような、ポイントと自然条件を、
組み合わせてできる、
予測可能な始動点(船を流し始める点)を、
すでにいくつか獲得している。

島にある自分のテリトリーで、
適切かつ、タイムリーな始動点をより多く見つけることが、
今後の最大の研究課題になっていて、
それがまさしく、鯛ラバ研究の
真価が問われる問題だろうと思っている。

したがって、いよいよこれからが、
鯛ラバ研究の本番と言えるだろう。
ますます、面白くなってきた。



inserted by FC2 system