子ども心と釣り

SW(スターウォーズ)の第7作を観た。
期待通り、いや、それ以上だと思った。
第1作から37年。
そのころは、ばりばりの青年だった。
奇しくも、懐かしいキャラクターが7作には満載で、
若かりし日のことをついつい思い出してしまった。
われわれ熟年にとって、このノスタルジアが、
もう一つの隠れた魅力であったにちがいない。

大(だい)の大人が、
わくわくするようなファンタジーである。
映画館内は、中高年夫婦が多く、
いずれも私と同じように、
若かりし頃、SWの緒作を観て感動したことだろう。
こんな面白い映画があるのかと。

釣りもまた、少年だった頃のように、
心をワクワクさせてくれる。
釣りの前の高揚感といったら、
脳が興奮して、
まったく寝付けなくなってしまうくらいだった。

せいぜい、月に一度といった頻度で船に乗っていた、
五年くらい前までは、
予定していた休日が時化ようものなら、
その無念さを紛らわせるのに非常に苦労したものだった。

それが、今、海が凪いでさえすれば、
いつでも船に乗って沖へ出る。
ほとんどといっていい確率で、本命を釣る。

三年間は夢心地だった。。
出船のたびに、頬をつねり、夢でないことを確かめていた。
まるで、童心に返ったように夢中になった。

人が楽しいと感じることは、ほとんどすべて、
遊び、あるいは遊びの延長である。
仕事が面白いと感じている人は、
その仕事に遊び心を持てるからだ。

釣りは、この上なく楽しい遊びだ。
ぐっとくる瞬間のうれしさ。
スリリングなやり取り。
フィニッシュのあとの満足感。
子ども心は全開となる。



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