筋肉と健康

一度の出船で3〜5時間タイラバをしていることになるのだが、
その間は、ほとんど立ってリールを回している。
これは意図して行っていることで、
波の揺れに対抗するように、
どちらかの足を常に踏ん張っているという状態だ。

そうすることで、足の筋肉が使われ、
かなりの運動になっているようだ。
その証拠に、釣りをした日としない日とでは、
疲労感がまるで違っていて、
釣りをした日の方が圧倒的に、ぐっすりと眠る。

ほとんどの病気の根本的な原因は、
血液の流れの悪さにある。
酸素と栄養が滞り無く順調に運ばれていれば、
病気になったり体調が悪くなったりすることはないだろう。

この頃特に大切だと思っているのが、筋肉のこと。
筋肉は体を動かすばかりでなく、
人の健康にたいへん重要な役割を果たしているそうだ。

例えば、免疫。
筋肉に含まれている成分が、
免疫細胞を活性化させるという。
筋肉の多い人は少ない人に比べて、
風邪を引きにくいのはその為だ。

更には、血液中の中性脂肪を分解する物質も、
筋肉に多く含まれているらしい。
この物質が少ないと、動脈硬化を発症し、
血の流れが悪くなる。

足は特に、大きな筋肉が集中していて、
足を鍛えることにより、体の筋肉が増し、
より健康な体を維持できるという訳だ。

近年、熟年世代以上の人々の間に、
低栄養化が進んでいることが問題となっているが、
メインはタンパク質不足であることがよく知られるようになった。
筋肉を作るには運動だけでは駄目で、
タンパク質をしっかり摂る必要がある。
なんといっても、筋肉の原料なのだから。

筋肉を鍛えて、タンパク質を摂る。
私ども熟年は、とりわけ考えておく必要がある。

私の場合、すべては釣りの為にあるから、
できるだけ長くマイボートでタイラバを続けられるよう、
筋肉については、心して、付けていきたいと思っているが、
少しでも怠けるとすぐに減ってしまうから厄介だ。

乳製品、卵、魚、肉などのタンパク質を、
バランスよく摂ることも必要だし、
釣りの無い日は、どのように運動をするか。
という大きな問題も残されている。

いやはや、大好きなマダイを釣る為の、
基礎体力作り一つを取ってみても、
何かとせねばならぬことは多くて四苦八苦。

家康のように、重き荷物を背負いて、
遠き道を行くが如し。とまでは思わぬにせよ、
楽しきこともあまたの努力があってこそということだろうか。

鯛釣り人生の修行は続いている。



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