寒冷空間

今朝(12月21日)、室温は3℃。
おそらく日中も5℃以下で推移するだろう。
9日から13日間、ほぼ2週間の時化が続いている。
こうも出港できぬ日が続くのは、
昨年には無かったことだ。

太陽の黒点が無くなり、活動が弱まっているらしい。
地球は寒冷期に入りつつあるという研究者もいる。
温暖化のお陰で、気温低下は多少は免れているという。

島はとりわけ風が強く、
西側には季節風に削られた断崖絶壁が、
島いちばんの名所になっているほど。
ここ数日間、ひゅうひゅうと、
あるいはぎゅーんという風と共に、
屋根が吹き飛ばされるのではないか、
というくらいの軋み音が寒さを増幅させている。

起床して、埃っぽさを肌で感じる。
強風に家屋(かおく)が揺さぶられ、
天井から塵(ちり)や埃(ほこり)がぱらぱらと落ちているのだ。
たまらず、早々に掃除機をかける。

いよいよ本格的な冬を体感することとなった。
このところ、北の冷たい高気圧が優勢で、
次々と南下し、凪の日が極端に少なくなってきた。
耐寒生活の始まりである。

室内は冷え冷えとして、
冷蔵庫のファンが回る音を聞くことが少なくなった。
ファンは、冷凍庫への冷気の為だけに働いている。

どのくらい我慢できるか。

昨冬は確か、1月の厳寒期に限界がきて、
三畳の部屋を閉め切ってエアコンをつけた。
今日以上に冷え込んでいたと思う。

それでも、二度目の冬はやや心に余裕がある。
空調無しで、がたがた震えずに済む方法を、
あの手この手で試してみて、
これならば大丈夫だろうというレベルに達したとは思う。

足元はコタツで暖かい。
冬山登山用のダウンジャケットを羽織り、
首にはネックウォーマー、
頭には毛糸の帽子を耳まで深く被る。

これで、ほぼ大丈夫なのだが、
最後に残された難関が、手の指先。
指先がカットされた遠赤外線を発するという手袋をしているが、
どうしても、冷たくなってかじかんでしまう。
手巻きホットカイロを使うと、やや温かくなるので、
いよいよの時は、これを使っている。

零下にならなければ大丈夫だろう。
もうすでに、厳寒期の1月下旬から、
2月上旬ほどの寒さに近い気温を経験したはずだ。
年を越せば、0℃以下になることもあるだろう。
そうなれば、いよいよ暖の間を作ればいい。

しいんと静まり返った寒冷部屋で、
凪の日の朝を心待ちに日々を過ごしている。
時化が続いても、
冬はこんなものだろうと諦められるようになった。
ひと皮剥けたということだろうか。
ただ、鮮魚不足には悩まされている。



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