ラジオとテレビ

ラジオを聴いていると脳が活性化されるそうだ。
言葉だけを聴くから、
そこから何らかのイメージを創り出そうとする。
その時に脳が働くという訳である。

テレビだとそうはいかない。
イメージも与えられているので、
脳を働かせる必要がない。

だから、ラジオは認知症の予防にもなるのではないか。
という人もいる。

ところが、私の場合、
ラジオを聴いて、一時間もすると、
疲労感を感じて聴くのを止める。
言葉に敏感な為か、脳が働き過ぎるのだろう。
一方的に言葉のシャワーを浴びるので、
その水滴の一つ一つを、
生真面目にイメージ化している内に、
脳がへとへとになっていく。

人との対話であれば、
間を取ったり、こちらから質問したりと、
ある程度の能動性が保たれているので、
一方的に聴かされるだけのラジオとは違う。

ただ、相手がこちらの話を聞いて、
共感してもらえるような、ゆとりのある人でないと、
対話はラジオ以上に疲れる。
一方的なつまらない話を聞かされるのは、
疲れるどころか、拷問に等しい。
ラジオならば、スイッチをOFFにすればよいが、
対話では、なかなか逃げられない。

いい人との会話は、
その後、心地よい疲労感が残り、
幸せ気分が味わえるものだ。

脳を程よく活性化させつつ、
酷使することなく、適度に疲れさせる。
そのようなバランスのある言語活動をしたいと思う。

もし、過労だと感じたならば、
ゆったりソファに身を沈めて、
ぼーっとテレビを観るというのも、
脳を休めるいい方法だ。
ということも付け加えておきたい。



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