鯛ラバ小漁師の食糧事情
メインディッシュの食材は、もちろん鮮魚。
より美味しく食べる為に、処理にも力を注いでいる。 念の為に、常に十日間は大丈夫な数の切り身を冷凍保存しているが、
釣ったばかりの方が当然味はいいので、 例えば、イトヨリダイをキープして、 ムニエルを食べたいなと思う時は、
その日獲れた魚が優先されることになる。
タカバやアコウ、シマアジなどの高級魚が釣れると、 どうしても、先にそれらを食べようと思う。
それが、連日だったりして、うれしい悲鳴をあげることもしばしば。
つまり、過去に釣って保存していた切り身が、
どんどんと古くなっていくのである。
一ヶ月程度ならぜんぜん大丈夫なように、 工夫してラッピングしているので、
あまり心配はいらないはずなのだが、 中には、いつ釣ったのか忘れてしまいそうなのもある。
本命のマダイが最も優良で、
身の劣化をほとんど感じないので助かっている。 どんなレシピにも合うので、たいへん重宝はしている。
それでも、できれば、その日の内に食べたいというのはやまやまだ。 せっかく小漁師をしているのだから、 毎日釣りたてを食べたいと思うが、
長い時化の為の備蓄も、少しずつ更新せねばならない。 より古い冷凍切り身から食べていくつもりが、 優先順位がしょっちゅう変わるほど、
島は、いい魚がよく釣れる。
なんとも悩ましい。
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