盛夏の釣りが始まった


梅雨が明け、盛夏の釣りが始まった。
風が吹いていれば、気化熱効果で暑さはしのげるが、
無風だと、たまらない。
汗がだらだらと流れ、熱中症の危険にさらされる。
釣行はできるだけ三時間以内に抑えたいと思う。

とはいえ、ドラグの唸(うな)りを一度は聴きたい。
大物は、干潮満潮前後の潮の動きに反応する。
その頃合いを見計らって出港すると、
うまい具合に、良型以上が掛かってくれることもある。

だが、なかなかそうはうまくいかない。
低条件、不活性、食い渋りという状況が重なれば、
本命ボウズの憂き目に会う。
水温が30℃近くになると、活性や食い気も鈍ってくる。
魚も暑さのあまり、食傷気味な日もあるようだ。
マダイは、水温が30℃を超えると、
その海域を去ってしまうらしい。

無風炎天下の日は、敢えて出港を遅くすることもある。
朝は、日光が斜めから差し込んで、暑い。
愛艇には大きな幌(ほろ)が備わっているので、
遅い時間帯には、光が真上から当たり、
直射日光をある程度防ぐことができる。

それでも、三時間ほどが限界で、
喉の渇きが極致に達すると、
安全を考えて、帰港の途に着く。

暑さ寒さも彼岸までというが、
今年の夏は、猛暑のピークが、
八月下旬にもやってくるというから、
かなり長い間、暑さ対策に知恵を絞ることになりそうだ。
自然と付き合うのは、いろいろと面倒だが、
季節ごとに工夫を重ねていると、
年々、思考や発想に厚みが加わっていくようで、
なかなか面白い。


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