魚の処理

車で片道五時間という遠方からのゲストの為に、
釣ったマダイを丁寧に処理をして持ち帰ってもらったところ、
前回までも旨かったが、
今回は更に旨かったという感想をいただいた。
方法は、以下の通りである。

1.活け締め(脳死状態にする。)
2.放血(血抜きをする。)
3.神経締め(脊髄内部の神経を壊す。)

以前は、活け締めと血管を切るのを同時にして、
海水で洗い流してそのままクーラーに入れて終わりだった。
当然、血液が残る。

そこで、大ダイでも楽に入る容器を用意し、
血管を切った後、容器の海水に浸けてしばらく置き、
海水が血液で濁るのを待った。

十分濁ったところで、器から出して、
ワイヤーを使って神経締めをして、クーラーへ入れる。
作業自体はさほど難しくはないが、
問題は、手間が掛かるということだ。

釣りには時合いがある。
本命は特に、釣れるチャンスが限られるので、
もたもたしていると、その時合いを逃してしまう。
釣りを楽しむ為に出船している訳で、
それでは、本末転倒になりかねない。

大きな生簀がある船ならばよいのだろうが、
愛艇の生簀は小さいので、
魚はストレス物質が増えて不味くなる。
そんなことなら、すぐに締めた方がいい。

そこで、ゲストが乗船した時は、
釣りは主にゲストに任せ、
こちらは、魚の処理に重きを置くことにしよう。

そして、単独釣行の場合は、
他の人に差し上げる場合にのみ、
大物を一尾釣り上げたら、
丁寧な処理をしてすぐに帰港する。

とりあえず、そういうことでやってみようと思っているが、
当然、私自身の釣果は減るだろう。
個人事業主は、何かと忙しい。(笑)


inserted by FC2 system