菌やダニのこと

食中毒の原因菌として有名なのが、黄色ブドウ球菌。
ブドウ球菌の仲間は35種あって、
もっとも厄介なのがこの菌なのだという。

ほとんどの人の皮膚や鼻腔に、
他の球菌と共に常時いるらしい。
健康ならば問題は起こらないが、
疲労やストレス、加齢等で抵抗力が弱ると、
この菌が悪さをする。

菌自体が症状を作り出すのではなく、
大量の菌が出す毒素によって食中毒になる。
あるいは、毛穴や傷口から侵入した菌が、
様々な感染症を引き起こすこともある。
また、足の裏の悪臭の原因の一つにもなっている。

あまり好ましくない菌ではあるが、
免疫力が正常なら、増殖は抑えられて、
皮膚や鼻の粘膜を優しく覆い、
他の病原体の侵入を防ぐバリアとして働いているので、
敵視する必要はなく、むしろ有難い存在だ。

この頃、目が点になったのは、
人の顔には、「顔ダニ(ニキビダニ)」というムシが無数に常駐している。
という事実を知ったことだ。
菌ならば、まあいいかとは思うが、
顔の皮膚にムシがうじゃうじゃといるのはいただけない。

もっとも、これは肉眼では確認できないほどの微生物で、
皮膚の表面を弱酸性に保ち、
お肌の健康に貢献しているというから驚きだ。
垢や皮脂を食べてくれるというメリットもある。
が、死骸や糞も多数ある訳で、
毎朝顔を洗うのは、それらを落とす為だと思っていい。

菌にせよ寄生虫にせよ、
異常に増殖せずに、適度に居れば全く問題は無い。
ストレスや疲労、運動不足などで、
免疫力が低下しないように気を付ければ良い。

様々な生き物たちと、
仲良く暮らしていきたいものだ。



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